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科学技術一般

インストゥルメンツ オブ ダークネス
― 第二次大戦、夜間航空戦の勝敗を決した電子戦の攻防 ―


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アルフレッド・プライス 著
高田 剛 訳
A5判・並製350頁 ISBN978-4-910612-15-7
定価2860円
第二次大戦では日本でもヨーロッパでも爆撃機と防空部隊の戦いが戦争全体の勝敗に大きく影響した。爆撃作戦では損害を減らすために夜間爆撃を行うことが多かった。目視による戦闘が困難な夜間航空戦では、攻撃側も防衛側も電子技術を利用したレーダー、航法、通信、管制などのシステムが不可欠だった。そのため、航空戦の裏では電子システムの開発や妨害を巡って激烈な戦いが繰り広げられた。今もなお、語られることの少ない電子戦に焦点を当てた本書は実戦の経過に沿って発展の歴史、戦闘への影響が描かれており、科学者、技術者、軍人、政治家など関わった人々を丹念に綴っている。軍事関係の歴史、技術に興味のある方には必読の書である。
第1章 電波ビームの戦い
第2章 ドイツにおけるレーダーの開発
第3章 ドイツのレーダーを奪取せよ
第4章 反撃の準備
第5章 米国の参戦と日本のレーダー
第6章 電波妨害の実行と新型レーダーの投入
第7章 「ウィンドウ」の使用開始までの経緯
第8章 激しさを増す電子戦
第9章 ハンブルクへの無差別爆撃とその影響
第10章 戦局は山場に
第11章 ノルマンディー上陸作戦の支援
第12章 ヨーロッパ戦線 最後の数か月
第13章 太平洋戦域における激戦
第14章 戦いを顧みて

プリンストン大学リトルブック
ブラックホール


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スティーブン・S. ガブサー/フランス・プレトリウス 著
野田 学 訳
A5判・並製144頁 ISBN978-4-910612-14-0
定価1980円
ブラックホールを本当に理解するには一般相対性理論が必要で、詳しく語ろうとすれば、専門的な数式が出てくる難しい本になってしまう。それを避けようとすると、「ブラックホールは宇宙の不思議なモンスター」的に、現象だけを取り上げて、その先に踏み込もうとしないことになりがちだ。しかし本書は、ユニークな比喩と思考実験で、数式を使うことなく大胆にそこへ切り込んでいる。日本人の著書ではあまりないスタイルであり、ものごとの捉え方は国民性によるところもあって、著者たちの比喩や考え方は実に新鮮である。オーソドックスなブラックホールの解説本とは一味違った切り口は、従来の一般書に飽きたらない方に是非おすすめしたい。
第1章 特殊相対性理論
第2章 一般相対性理論
第3章 シュヴァルツシルト・ブラックホール
第4章 回転するブラックホール
第5章 宇宙におけるブラックホール
第6章 ブラックホール合体
第7章 ブラックホールの熱力学

プリンストン大学リトルブック
宇宙論をひもとく ―初期宇宙の光の化石から宇宙の“いま”を探る―


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ライマン・ペイジ 著
野田 学 訳
A5判・上製124頁 ISBN978-4-910612-10-2
定価2420円
距離や時間のスケールがあまりにも大きすぎて想像すら難しい宇宙。その一方で、これまでの観測事実によって、宇宙の最も大きなスケールをパーセントレベルの正確さで理解することができるという驚くべき側面も隠し持っている。著者は現代宇宙論の最新の知見と物理学の重要な概念を融合させて、読者が宇宙の巨大さを理解する手助けをし、空間と時間の中で宇宙構造の形成と進化がどのように進んできたかを簡潔に説明。宇宙誕生時の熱の微弱な名残である宇宙マイクロ波背景放射を精密に測定することにより何を明らかにしようとしているのか。そして、それはどのように我々の宇宙観を変えつつあるのか。本書を読めば宇宙論の「いま」が分かる。
第1章 宇宙論の基礎
第2章 宇宙の構成と進化
第3章 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)のマッピング
第4章 宇宙論の標準モデル
第5章 宇宙論のフロンティア

ステルス ―ステルス機誕生の秘密―


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ピーター・ウェストウィック 著
高田 剛 訳
A5判・上製304頁 ISBN978-4-910612-08-9
定価2970円
「レーダーに映らない航空機は可能だろうか?」。それを実現することは技術的に不可能と考えられていた。旧ソ連との厳しい冷戦の最中、ロッキード社とノースロップ社の技術者・科学者達は、激しい競争と幾多の困難を乗り越えて世界初のステルス機を誕生させた。折り紙細工のようなF-117と滑らかな曲面の全翼機であるB-2。互いに全く異なる機体の機能や性能の詳しい解説ではなく、それぞれの機体を比較検討しつつ、どのような経緯で開発されるに至ったのか、なぜそのような形態になったのか、両社の社風の違いや対照的な開発理念、設計方針の相違点と類似点を明らかにしている。さらには、両社の所在地である南カリフォルニアの創造性、革新性を重んじる風土・文化についても言及するとともに、開発を主導した人物や関係者へのインタビューを随所に織り交ぜながらその隠された誕生の秘密を見事に描き出している。
第1章 ステルス性の発想の原点
第2章 未来の始まる地 南カリフォルニア
第3章 ステルス機の構想の始まり
第4章 ロッキード社の設計案 折り紙細工のような機体
第5章 ノースロップ社の設計案 理論とイメージの融合
第6章 レーダー反射試験場での対決
第7章 ハブ・ブルー機とF‐117型機
第8章 秘密保持と軍事戦略への影響
第9章 もう一つのステルス機「タシット・ブルー」
第10章 B‐2爆撃機を巡る平面対曲面の争い
第11章 B‐2爆撃機の製作
第12章 秘密だったステルス機が脚光を浴びる
結び ステルス機を実現できた秘密

点火!―液体燃料ロケット推進剤の開発秘話―


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ジョン・D・クラーク 著
高田 剛 訳
A5判・上製286頁 ISBN978-4-910612-01-0
定価2750円
ロケットの発射シーンはその迫力と絵になる光景から今も多くの人を惹きつけてやまない。しかし、ロケットを飛ばす原動力となる推進剤(燃料と酸化剤)そのものの開発史についてはほとんど知られていない。推進剤とは一体何なのか、どこの誰が作り、何故その推進剤に決まったのか。液体燃料ロケット推進剤開発の道程を研究の最前線に長年身を置いていた著者が、成功した研究開発計画だけでなく、あえなく失敗に終わった計画についても余すところなく伝える。絶えず爆発の危険と悪臭にまみれながらも、何かに取り憑かれたように熱狂的に取り組んだ研究者達のインサイドストーリー。
序文 アイザック・アシモフ

推薦 イーロン・マスク
ロケットについての素晴らしい本……すごく面白い

第1章 ロケット推進剤の開発の始まり
第2章 ペーネミュンデとジェット推進研究所(JPL)
第3章 自己着火性推進剤の研究
第4章 自己着火性推進剤用の酸化剤
第5章 いつも酸化剤の候補に挙がる過酸化水素
第6章 ハロゲン系酸化剤、国との関係、宇宙探査への利用
第7章 推進剤の性能について
第8章 極低温推進剤と関連物質
第9章 ソ連の状況
第10章 特殊な推進剤
第11章 一液式推進剤に対する期待
第12章 高密度推進剤とひどい失敗
第13章 これからの見通し

Dr. Nodaの宇宙料理店


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野田 学 著
A5判・並製284頁 ISBN978-4-910612-00-3
定価2090円
名古屋市科学館の学芸員である著者が同館天文クラブの会誌「?」に1999年から20年以上に渡って連載してきた69話を書籍化するにあたって大幅加筆・修正、イラストや図を多用して再編集したもの。宇宙の不思議な現象、天体観測や最新の宇宙論などで使われる耳慣れない言葉を素材に、シェフのDr. Nodaが重くなりすぎないよう丁寧な調理と絶妙なさじ加減によって口当たり良く紹介。一つひとつの素材の味をしっかり味わえ、一度味わうと虜になること間違いなし!
基本原理・物理編
望遠鏡・観測技術編
太陽系編
恒星・天の川銀河編
銀河・銀河団編
宇宙論編

史上最高の航空機設計者 ケリー・ジョンソン 自らの人生を語る


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クラレンス・ケリー・ジョンソン&マギー・スミス 著
高田 剛 訳
A5判・上製324頁 ISBN978-4-903814-98-8
本体価格 2700円
ロッキード社の社長就任を3度要請されるも3度とも断り、開発現場の最前線に留まり続けた伝説の航空機設計者ケリー・ジョンソン。スカンクワークスを創設し、SR-71ブラックバードの開発などその業績は今なお語り継がれ、優れた航空機・宇宙機開発者に授与される「ケリー・ジョンソン賞」にその名を残す。本書は貧しい移民の子として生まれ育ったジョンソンが幼少期の思い出、12歳の頃からやりたいと決めていた航空機設計に携わり第一線を退くまでの出来事を自らの言葉で語った回想録。
第1章 貧しくとも志は高く
第2章 新しい町での生活
第3章 技術者になる
第4章 成長を続けるロッキード社
第5章 美人で若い会計課長
第6章 偉大な飛行家達との交流
第7章 ロッキード社の様々な機体
第8章 第二次大戦での大増産
第9章 未知の領域に挑む
第10章 飛躍の時代
第11章 ジェット機の時代の到来と、スカンクワークスの始まり
第12章 朝鮮戦争の教訓とF-104戦闘機
第13章 スパイ機を開発する
第14章 ブラックバードは音速の三倍で極秘に飛行する
第15章 病める時も健やかな時も
第16章 スカンクワークスが秘密にしていない事
第17章 愛する妻との別れ
第18章 自分の国を守る
第19章 技術の進歩と将来の展望
第20章 素晴らしい生活

月着陸船開発物語


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トーマス・J・ケリー 著
高田 剛 訳
A5判・上製396頁 ISBN978-4-903814-92-6 
本体価格 2500円
当時の最先端技術を結集させたアポロ計画の中でも月着陸船の開発は困難を極めた。巨大なサターン・ロケットや司令船は、それまでのマーキュリー計画、ジェミニ計画で培った技術の発展型、応用版ともいえるものであるが、月着陸船の開発はそれまでどこにもなかったもので、まさにゼロからのスタートであった。しかも、度重なる仕様変更や重量軽減、さらにコスト、時間との闘いに苦しめられた。本書は最盛期3,000人の開発チームを率いたグラマン社の若きチーフエンジニアが完成までの全工程を詳細に書き記したメモワール。
第1章 納入までの苦闘
第2章 月へ行けるかもしれない
第3章 月着陸船の提案
第4章 最終決定
第5章 難しい設計に挑む
第6章 モックアップ
第7章 図面発行に苦戦する
第8章 重量軽減の戦い
第9章 問題に次ぐ問題の発生
第10章 日程、コストとの戦い
第11章 悲劇がアポロを襲う
第12章 自分が設計した宇宙船を作る
第13章 宇宙飛行を行った最初の月着陸船 アポロ5号
第14章 最終的な予行練習 アポロ9号と10号
第15章 人類にとっての大きな飛躍 アポロ11号
第16章 巨大な火の玉! アポロ12号
第17章 宇宙からの救出 アポロ13号
第18章 不屈の宇宙飛行士の勝利 アポロ14号
第19章 大いなる探検 アポロ15号、16号、17号
第20章 スペースシャトルの失注
結び アポロ計画が残したもの

宇宙を感じる七日間


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宮本 延春 著 
A5判・並製272頁(2色刷)ISBN978-4-903814-52-0
本体価格 1800円
宇宙とココロの授業
ココロを宇宙へひろげるはじめの一歩
中高生を中心に一般向けに書かれた本書の特徴は、まるで著者が目の前で語っているかのようにとても柔らかく書かれており、宇宙の話しだけでなく、生きることや命や幸せなどココロにまつわる話しも多く含まれているところです。宇宙の授業をしながら、ところどころにココロのことを中心にした雑談がちりばめられています。これによって、人とココロと宇宙のつながりをじんわり感じながら少し優しい気持ちになってくれればと、そんな願いをもって書かれています。そういう意味では、これまでにない宇宙の本であり、児童書ともいえる一冊です。
1日目 人も星も引き付け合う
2日目 銀河の大きさと一生の長さ
3日目 広がる宇宙につながる命
4日目 光と悩みの不思議
5日目 人生の時間と空間
6日目 見えるものと見えないもの
7日目 宇宙とキミの未来

ビッグバンをつくりだせ~新型加速器:リニアコライダーが宇宙誕生の瞬間に迫る~


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高橋徹・岩田正義・天満ふさこ 著
A5判・並製216P ISBN978-4-903814-06-3
本体価格 1600円
今、素粒子物理学者は何をつくろうとしているのか。
本書は、宇宙誕生直後の状態を人工的に作り出す世界最大規模の大型加速器「リニアコライダー」計画の誕生ものがたりを、「ものづくり」の視点から紹介し、あわせて最先端の素粒子物理学が最新の宇宙論に与える影響を臨場感たっぷりに伝える。
第1章 国際リニアコライダー計画とは?
第2章 素粒子物理学と加速器
第3章 飛躍する素粒子物理
第4章 新粒子をみつける実験装置
第5章 新型加速器:リニアコライダー 
第6章 リニアコライダーの超精密技術
第7章 リニアコライダーと社会
第8章 リニアコライダーを実現しよう

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